パソコンなんてない、携帯電話もない、そんな時代のお話。
朝はお茶出しと机を拭くことから始まる
9時からの就業だとしたら、お茶当番の人は少し早めに来て部員のお茶出しをしていました。
机も電話も拭いてからやっと自席に座って仕事と言う感じでした。
しかも女性社員だけがやらされていましたね。
来客のお茶出しはまだしも、社員しかいない会議のコーヒーも女性社員の仕事でした。
たまに「僕、コーヒー飲めないんで紅茶でお願いします」なんて男がいてイラっとしましたよ。
普通にコーヒーを出して差し上げましたけどね。
電話対応が大変だった
営業事務をしていたので、注文を受けて発注するのも大事な仕事の一つでした。
私が入った頃はFAXでの注文が多かったけど、電話注文の会社もあって大変でした。
慣れない商品名を聞き取り、復唱して確認するけど、時々言った言わないのやり取りが発生してしまうのはどうしたって出てきます。得意先からだと「あなたが言ったんですけどっ」とは言えず、「申し訳ございません」と謝ることが多かったー。
必死で素早く出たのに、私用の呼び出しでガックリしたり。
個人情報?何それ?
社員の住所を知りたい時は、総務部のキャビネットに住所録があってコピーも出来た。
今考えるとゾーっとします。
年賀状を送りたい時なんかは私もコピーしていました。
あと、求人の応募でFAXが来れば、該当部署まで何人の目にもさらされる状態でした。
写真なんて真っ黒で誰だって怖い人になるのに、あーだこーだ言われてました。
入社してからそれを聞いて、自分も言われていたんだなって思いました。
自席で喫煙OK
これ、本当に納得がいかなかったんですが、灰皿を片づけるのも女性社員でやっていましたね。
自分で吸った分は自分で片づけろ!ってホント思ってた。
夕方数人が吸い出すと煙でモヤる、信じられない環境でした。
この頃は駅のホームにも灰皿があって、ギリギリまで吸いだめ?したおじさんが満員電車に乗って来ることが普通にありました。
飲み会多し
昭和の時代は太っ腹なおじさんがいて、当日というか夕方急に「今日は飲みに行くぞー!」なんて言われそのまま連れて行かれたりしました。
最初は断れなかったけど段々とあしらうのが上手くなり、満員電車の痴漢とも戦ううちに、どんどん強くなりました 笑
今振り返ると、会社に管理されている意識が薄くておおらかな時代でした。
懐かしいけれど、今の方が働く人にとっては優しいのかもしれません。
あっ、ひざ丈の事務服、あれは嫌でした。制服、無くなって良かったです。